2019年3月14日

30 years later

中学受験を終えた生徒たち向けの講座「英数特講」の私の担当授業が終わりました。春休みや4月以降も来てくれる生徒はいますが、今日で私の授業から卒業する生徒もチラホラ。

卒業する生徒たちへの最後のお話。今年は「30年後の世界」について。彼らが今の自分の親と同じくらいの年齢になるときです。

「今はたくさんあるけれど、30年後には無くなっているものを考えてごらん。」

人を笑わせるのが好きな彼らのことなので、面白い答えが返ってくるかと思いきや、結構真剣に考えています。まずは身の回りの物に思考が集中します。

「筆記用具!」なんで?「たぶん小学校でもタブレットで勉強するようになると思うから」「教科書もなくなる!」「黒板も!」なるほど。

タブレット・スマートホンから思考が進んでいきます。

「公衆電話!」え、もうほとんど無いやん。「駅にあるで。ぼく時々使うもん」ちょっと意外。「固定電話!」たぶん無くなるやろね。ちなみに私の妻の実家は今でも「ダイヤル式の黒電話」です。

「テレビ!」「新聞!」なかなかするどい意見が出てきました。ウチも新聞とってるけど、スーパーのチラシ以外は見いへんからな。「ウチのお母さんも同じこと言ってる!」

「(ガソリンの)自動車!」お、するどい。「先生、前に理科の授業で言ってたやん」覚えてくれていたのね。「勉強!」残念ながらそれは無くなりません。

このままだと「A先生の髪の毛!」なんていうブラックな意見が出てきそうなので打ち切り。

「じゃあ、逆に30年後に開発されてそうなものって想像できる?」

「タケコプター!」「どこでもドア!」非常に子どもらしい意見です。「透明な板みたいなタブレット!」映画なんかであるやつね。「じゃあ、空気中をタップしたら情報が浮かぶようなやつ」空想は広がっていきます。

君たちの最大の武器は「空想力」なんだよ。「空想力」は「想像力」になり、やがて「創造力」になります。成長していく中で、やるべきことが増えると、どうしてもその力は薄れていきます。でも、それを失わない人になってくださいね。