日曜日、久しぶりにお休みをいただきました。痛むひざのために静養をしてもよかったのですが、暑くも寒くもないこの時季に一日中家にいるのはもったいない。ふと思い立って、野球を観戦しに行くことにしました。阪神タイガースではありません。阪神タイガースのチケットなんて、当日にゲットできるわけありません。それに甲子園は遠い。また私のひざが悲鳴を上げてしまいます。
少し前から気になっていた関西独立リーグ。試合日程を調べてみますと、車で20分ほどのところの野球場で試合があることがわかりました。休日の予定決定!目指すは「堺くら寿司スタジアム」じゃ。
堺市の原池公園内にある野球場で、ちゃんと屋根付きの観覧席がありました。公園駐車場もリーズナブル。バーベキュー広場からただよってくる食欲を刺激するにおいを振り払い、野球場へ。相方様と2人分で入場料3000円なり。日焼けをいやがる相方様の希望により、日差しが届かない屋根のある席を確保。といっても、観客は200人くらいなんだけど。
試合は地元の「堺シュライクス」対「大阪06ブルズ」。知っている選手がいるわけじゃない。なので、入場時にもらった選手一覧を見ながらの観戦です。
一応、地元チームの応援団らしき人たちが5人ほど、大きな旗をふりながら大声で応援しています。阪神タイガースの怒号のような応援には程遠いのどかな風景です。こういうのがいいんだよ。
子どものころからへそ曲がりな私は、阪神タイガースではなく阪急ブレーブスのファンでした。父親にせがんで連れて行ってもらった西宮球場(西宮北口の駅前にあったんですよ)もこんな雰囲気でした。
観客が少なく応援が静かな分、バットがボールに当たる音、グラブでボールをとる音がはっきりと聞こえてきます。野球好きには至福の音です。
選手の年れいは、ほとんどが20~25歳。プロフィールを見ると、野球で有名な学校の出身者ばかりです。みんな、日本プロ野球(NPB)の選手になって大観衆の前でプレーする夢をあきらめずに、必死で取り組んでいます。その姿を見ていると、少し涙が出てきました。少しでも彼らの夢を応援できるなら、入場料3000円は決して高くありません。
試合もすべて全力プレーで気持ちのいいものでした。正直言って、スピード・パワー・技術のどれもNPBの選手とはまったくレベルがちがいます。でも、そのひたむきさは負けていませんでした。 見ているこちらに元気を与えてくれるいい試合でした。また、休日のタイミングが合えば観戦に行きたいな。
私と同じように、野球の「音」までしっかりと味わいたい方、関西独立リーグおすすめですよ。
(朝井)